タッパーを選ぶときに、「〇〇ml」と書かれているものや、「〇cm×〇cm」とサイズが書かれているものを見て、少し迷ったことはありませんか。同じように見えるタッパーでも、実際に使ってみると「思ったより入らなかった」「冷蔵庫に入らなかった」と感じることも少なくありません。
これは、タッパーのサイズ表記が「容量(ml)」と「大きさ(cm)」という、違う基準で書かれているためです。どちらも大切な情報ですが、意味をきちんと理解していないと、使いにくさにつながってしまうことがあります。
この記事では、タッパーのml表記とcm表記の違いを、初心者の方にも分かりやすく、やさしい言葉で解説していきます。普段の保存や作り置き、お弁当作りに役立つ考え方を紹介しますので、タッパー選びに迷いやすい方はぜひ参考にしてみてください。
タッパーの「サイズ表記」は何を表している?

ml表記とcm表記、それぞれの意味
タッパーには、大きく分けて「ml(ミリリットル)」と「cm(センチメートル)」という2種類のサイズ表記があります。mlはタッパーの中にどれくらいの量が入るかを示す容量の目安で、主に保存できる食品の量をイメージするための数字です。一方でcmは、タッパー本体の縦・横・高さといった外側の大きさを表しており、冷蔵庫や収納棚に収まるかどうかを判断するための目安になります。
この2つは似ているようで役割がまったく異なります。そのため、どちらか一方だけを見て選んでしまうと、「量は足りるけれど場所を取る」「置き場所には困らないけれど中身が入りきらない」といった使いにくさを感じる原因になりがちです。mlとcm、それぞれが何を示しているのかをきちんと理解しておくことが、失敗しないタッパー選びの第一歩になります。
なぜ2種類のサイズ表記があるのか
タッパーは、ただ食品を入れるだけでなく、「どれくらいの量を保存できるか」と「どこに、どのように置けるか」の両方を考えて使うアイテムです。そのため、容量を示すmlと、外寸を示すcmの両方が表記されています。
たとえば作り置き用として使う場合は、入れたい量が重要になりますし、冷蔵庫や冷凍庫に収納する場合は、棚の高さや奥行きに収まるかどうかが大切になります。こうした使い方の違いに対応できるよう、メーカー側も利用者が判断しやすいように複数のサイズ情報を載せています。ただ、慣れていないと「どれを見ればいいの?」と分かりにくく感じてしまうことも少なくありません。
パッと見ただけでは分かりにくい理由
サイズ表記は数字で書かれているため、実際の大きさや使い心地をイメージしにくいという特徴があります。特にml表記は、普段から計量に慣れていないと、「この数字でどれくらい入るのか」を想像するのが難しいものです。
さらに、同じml表記であっても、タッパーの形によって見た目の大きさは大きく変わります。浅く広い形と、深くてコンパクトな形では、同じ容量でも印象がまったく違います。そのため、「同じ容量なのに全然違う」「思っていたサイズ感と違った」と感じることが起こりやすいのです。こうした理由から、サイズ表記は数字だけで判断せず、mlとcmの両方をセットで見ることが大切になります。
ml(容量)表記の正しい見方

mlは「どれくらい入るか」を表す数字
ml表記は、タッパーの中に入る量の目安を示しています。たとえば500mlと書かれていれば、水を500ml分入れられる容量がある、という意味になります。この数字は、保存できる量をイメージするための大切な手がかりになります。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の使い方によって感じ方が変わることがあります。特に、毎日の料理では水のようにきっちり計量して入れることは少ないため、「数字通りにはいかない」と感じる場面も出てきます。ml表記は参考値として捉えると、気持ちがラクになります。
満水容量と実際に使える容量の違い
多くのタッパーのml表記は、フタを閉めずに満水まで入れたときの容量を基準にしています。そのため、実際にフタを閉めて使う場合は、表示されている容量よりも少なめになることがほとんどです。
とくに汁物や水分の多いおかずを入れる場合は、あふれ防止のためにも余裕が必要です。表示容量ぴったりまで入れてしまうと、フタを閉めたときに中身がはみ出したり、漏れやすくなったりすることがあります。実際には、表示容量の8〜9割程度を目安にすると使いやすくなります。
汁物と固形物で感じ方が変わる理由
同じ500mlでも、スープと煮物では入り方の印象が大きく変わります。スープのような液体は容器の形に沿って入るため容量いっぱいまで使いやすい一方、煮物やおかずなどの固形物はすき間ができやすく、見た目以上に量が入らないと感じることがあります。
そのため、固形物を保存することが多い場合は、少し大きめのml表記を選んでおくと安心です。「思ったより入らない」という失敗を防ぐためにも、入れる中身をイメージしながら容量を見ることが大切です。
cm(サイズ)表記の正しい見方

縦・横・高さはどこを基準にしている?
cm表記は、タッパー本体の外側サイズを示していることが多く、実際に置いたときの大きさをイメージするための目安になります。縦・横・高さの3つが書かれている場合は、冷蔵庫の棚や引き出し、収納ボックスに収まるかどうかを考える際にとても役立ちます。
特に見落としがちなのが「高さ」です。平置きできると思っていても、高さが足りずに棚に入らなかった、という失敗は意外と多くあります。購入前に、置きたい場所の内寸とcm表記を照らし合わせておくと、失敗を防ぎやすくなります。
フタを含むサイズ・含まないサイズの違い
メーカーによっては、フタを含めたサイズを表記している場合と、本体のみのサイズを表記している場合があります。一見すると数cmの違いでも、積み重ねたり棚に収納したりする際には大きな差になることがあります。
とくに高さに関しては、フタの厚みが意外と影響することがあります。「本体は入るのにフタをすると入らない」といった事態を防ぐためにも、フタ込みのサイズかどうかを意識して確認しておくことが大切です。
深さが使い勝手に大きく影響する理由
タッパーは、浅型か深型かによって使い心地が大きく変わります。深型はスープや煮物などの汁物を入れやすく、こぼれにくいというメリットがあります。一方で、底のものが取り出しにくいと感じることもあります。
浅型はおかずを並べやすく、中身が見やすいのが特徴です。作り置きのおかずや、お弁当のおかずを詰めるときにも使いやすくなります。どちらが良いかは使う場面によって異なるため、用途を想像しながら深さを見ることが、満足できるタッパー選びにつながります。
同じmlなのに大きさが違うのはなぜ?

浅型・深型による形の違い
同じ容量であっても、タッパーの形が違うと見た目の大きさは大きく変わります。浅くて横に広い形のタッパーは、一見すると大きく感じやすく、冷蔵庫の棚を占領してしまうこともあります。一方で、深くて縦に高さのあるタッパーは、見た目はコンパクトでも中身がしっかり入るのが特徴です。
浅型は中身が見やすく、取り出しやすいというメリットがあります。おかずを平らに並べたいときや、作り置きした料理をサッと確認したい場合に向いています。反対に深型は、汁物やかさのある料理を保存するのに便利で、こぼれにくい点が魅力です。このように、同じmlでも形の違いによって使い勝手が大きく変わります。
角型と丸型での見た目・収納の差
タッパーには角型と丸型があり、これもサイズ感に影響します。角型は無駄なすき間ができにくく、冷蔵庫や引き出しの中で並べて収納しやすいのが特徴です。そのため、実際の容量以上に効率よく使えていると感じやすくなります。
一方で丸型は、角がない分洗いやすく、汚れがたまりにくいというメリットがあります。見た目もやわらかく感じられるため、同じ容量でも小さく見えることがあります。ただし、収納するときにすき間ができやすく、「思ったより場所を取る」と感じることもあります。形の違いによって、同じmlでも印象が変わる理由のひとつです。
メーカーごとの設計の違い
同じml表記であっても、メーカーによって設計の考え方はさまざまです。持ちやすさを重視して厚みを持たせているものや、スタッキングしやすい形を優先しているものなど、デザインの方向性によって外寸が変わってきます。
また、フタの形状やパッキンの有無によってもサイズ感は変わります。しっかり密閉できるタイプは、その分フタが厚くなり、全体的に大きく見えることがあります。このような設計の違いが積み重なることで、同じml表記でも「思っていたより大きい」「逆に小さく感じる」といった差が生まれるのです。
mlとcm、どちらを重視すべき?
保存したい中身から考える場合
入れたい量がある程度決まっている場合は、まずml表記を基準に考えると選びやすくなります。たとえば「カレーを2食分保存したい」「スープを作り置きしたい」といったように、中身の量がイメージできている場合は、容量を軸に選ぶことで失敗を減らせます。
ただし、表示されているmlは満水容量であることが多いため、実際に使うときは少し余裕を持たせる意識も大切です。特に汁気のある料理や、フタをしっかり閉めたい場合は、少し大きめのmlを選んでおくと安心です。
冷蔵庫・収納スペースから考える場合
収納場所が限られている場合は、cm表記をしっかり確認することがとても重要になります。冷蔵庫の棚の高さや奥行き、引き出しの幅などは意外と個体差があるため、「入ると思ったのに入らなかった」という失敗が起こりやすいポイントです。
特に高さは見落とされがちですが、フタを含めた高さが数cm違うだけで収納できなくなることもあります。あらかじめ置きたい場所をイメージしながら、cm表記を確認しておくことで、使い勝手の良さがぐっと上がります。
作り置き・お弁当での考え方
作り置き用とお弁当用では、適したサイズや形が異なります。作り置きの場合は、ある程度まとまった量を保存できるml表記を重視しつつ、冷蔵庫に並べて置けるcmサイズも意識するとバランスが取りやすくなります。
一方でお弁当用は、量だけでなく高さや形も大切です。深すぎると詰めにくく、浅すぎると量が足りないと感じることもあります。実際に使う場面を想像しながら、「mlとcmのどちらも少しずつ意識する」ことが、失敗しにくい選び方につながります。
よくある失敗パターン

「思ったより入らなかった」理由
容量(ml)だけを見て選んでしまうと、実際の使い方で「思ったより量が入らない」と感じることがあります。とくに煮物やおかずなどの固形物は、見た目以上にすき間ができやすく、数字通りに入らないことが少なくありません。
また、フタを閉めることを考えずに満水容量を基準にすると、実際には余裕がなくなってしまいます。普段どんな料理を保存することが多いのかを思い浮かべながら、少し余裕のあるサイズを選ぶことで、この失敗は防ぎやすくなります。
「入るけどフタが閉まらない」原因
中身は入ったものの、フタを閉めようとすると閉まらない、というケースもよくあります。これは高さに余裕がないタッパーを選んでしまったことが原因です。特に具材がゴロゴロした料理や、盛り付けるように入れた場合に起こりやすくなります。
フタが無理に閉まる状態だと、密閉性が下がったり、汁漏れの原因になったりすることもあります。高さやフタの厚みまで含めてサイズを確認しておくことが、安心して使うためのポイントです。
「冷蔵庫に入らない」ケース
外寸(cm)を確認せずに購入すると、「冷蔵庫に入らない」「棚に引っかかる」といった失敗につながることがあります。特に高さや奥行きは見落としやすく、数cmの違いでも収納できなくなることがあります。
購入前に、置きたい場所のサイズをざっくりでも把握しておくと、こうしたトラブルを避けやすくなります。
用途別|タッパーサイズの選び方

作り置き用に使いやすいサイズ感
家族分の作り置きをする場合は、少し大きめのサイズを選んでおくと安心です。余裕のある容量にしておくことで、料理を詰めやすく、保存もしやすくなります。複数のおかずをまとめて保存したいときにも便利です。
特に、平日に食事の準備をラクにしたい方や、週末にまとめて作り置きをする方は、ある程度まとまった量が入るタッパーを用意しておくと活躍します。小さすぎると何個も使うことになり、管理や洗い物が増えてしまう原因にもなります。
また、作り置き用は冷蔵庫での収納も意識して選ぶことが大切です。同じサイズのタッパーでそろえておくと、重ねて置きやすくなり、冷蔵庫の中もすっきり整理しやすくなります。
お弁当用にちょうどいいサイズ
お弁当用のタッパーは、量だけでなく高さとのバランスが重要です。深すぎると詰めにくく、浅すぎると量が足りないと感じることがあります。実際に詰めるおかずの種類をイメージしながら選ぶと失敗しにくくなります。
たとえば、主菜と副菜を分けて入れたい場合や、ご飯とおかずを別々に保存したい場合は、用途に合ったサイズを複数用意しておくと便利です。高さが程よいタッパーを選ぶことで、見た目もきれいに詰めやすくなります。
また、持ち運びを考えると、フタがしっかり閉まるかどうかや、バッグに入れやすい形かどうかもポイントになります。日常的に使うものだからこそ、使いやすさを重視して選ぶのがおすすめです。
少量保存・薬味向けサイズ
少量用の小さなタッパーは、薬味やちょっとした残り物の保存にとても便利です。ネギやショウガ、少量のおかずなどを分けて保存するのに向いています。
大きなタッパーとは別に、こうした小さめサイズをいくつか持っておくと、「少しだけ残った」「一回分だけ取っておきたい」といった場面で重宝します。無理に大きな容器を使わずに済むため、冷蔵庫の中も散らかりにくくなります。
このように、用途に合わせてサイズを使い分けることで、日々の保存がぐっとラクになり、タッパーをより便利に活用できるようになります。
購入前にチェックしておきたいポイント

電子レンジ・冷凍対応の表記
タッパーを選ぶときは、電子レンジや冷凍に対応しているかどうかを必ず確認しておきましょう。見た目が似ていても、素材によっては電子レンジに使えなかったり、冷凍すると割れやすかったりするものもあります。
特に作り置きやお弁当用として使う場合は、「フタをしたまま電子レンジOKか」「フタを外せば使えるのか」といった細かな違いもチェックしておくと安心です。自分の使い方に合った対応表記を確認することで、後から困ることを防げます。
スタッキング(重ね収納)できるか
タッパーは、使わないときの収納のしやすさも大切なポイントです。スタッキングできるタイプであれば、重ねて収納できるため、収納スペースを無駄なく使うことができます。
同じシリーズでそろえると、サイズが揃いやすく、冷蔵庫の中でもきれいに重ねられることが多いです。毎日使うものだからこそ、出し入れのしやすさや収納のしやすさにも目を向けて選ぶと、使い勝手がぐっと良くなります。
セット商品を選ぶときの注意点
セット商品は一度に複数のタッパーが手に入るため、便利に感じやすいですが、内容をよく確認することが大切です。サイズが極端に偏っていたり、あまり使わない大きさばかり入っていたりする場合もあります。
「どのサイズをよく使いそうか」「今持っているタッパーと被らないか」を意識しながら、セット内容とサイズのバランスを確認して選ぶと、無駄なく活用しやすくなります。
よくある疑問Q&A

ml表記だけ見て選んでも大丈夫?
ml表記は容量を知るうえでとても大切ですが、それだけで判断してしまうと失敗することがあります。入れたい量は足りていても、冷蔵庫や収納棚に入らないと使いづらくなってしまうためです。そのため、mlだけでなくcm表記も合わせて確認しておくと安心です。特に高さや奥行きは見落としやすいポイントなので、置き場所をイメージしながらチェックすることが大切です。
同じmlなのに高さが違うのはなぜ?
同じml表記でも高さが違うのは、タッパーの形や設計の考え方が異なるためです。浅くて横に広い形もあれば、縦に深い形もあり、どちらも容量は同じでも見た目や使い心地は変わってきます。また、フタの厚みやパッキンの有無など、細かな構造の違いによっても高さに差が出ます。用途によって使いやすさが変わるため、高さも含めて選ぶと失敗しにくくなります。
最初に揃えるならどのサイズがおすすめ?
最初に揃える場合は、よく使う用途を基準に考えるのがおすすめです。作り置きが多いなら中〜やや大きめサイズ、お弁当や少量保存が中心なら使いやすい中サイズや小サイズが向いています。すべてを一度にそろえようとせず、実際に使いながら少しずつ買い足していくと、自分の生活に合ったサイズが分かりやすくなり、失敗も減らせます。
まとめ|mlとcmを理解するとタッパー選びは失敗しない

量はml、置き場所はcmで考える
タッパー選びでは、「どれくらい入れたいか」という量の目安としてml表記を、「どこに置くか」という収納の目安としてcm表記を、それぞれ分けて考えることが大切です。どちらか一方だけを見るのではなく、両方を意識することで、「入らない」「置けない」といった失敗を防ぎやすくなります。
特に作り置きやお弁当など、使う頻度が高い場合ほど、この考え方を意識しておくと日々の使い勝手がぐっと良くなります。
使うシーンを想像するのが一番大切
実際にどんな場面で使うのかを思い浮かべながら選ぶことが、後悔しないタッパー選びにつながります。作り置き用なのか、お弁当用なのか、少量保存なのかによって、適したサイズや形は変わってきます。
数字だけにとらわれず、「この料理を入れるなら」「この場所に置くなら」と具体的に想像することで、自分の生活に合ったタッパーを選びやすくなります。mlとcmの違いを理解したうえで選ぶことで、毎日の保存や収納がより快適になります。

