「グリエールチーズを使いたいけど、どこにも売ってない…」「クセが強そうで家族が嫌がりそう」――そんな経験はありませんか?
グリエールチーズは、キッシュやグラタン、チーズフォンデュなどでよく登場する人気のチーズですが、実際に手に入れようとすると意外とハードルが高いものです。高価だったり、近くのスーパーに置いていなかったり、あるいは味や香りにクセがあって好みが分かれることもあります。
でも安心してください。グリエールチーズには、代わりに使えるチーズがたくさんあります。味や溶け方が近いもの、家庭でも入手しやすいもの、さらにはアレルギーや健康に配慮した植物性チーズまで、選択肢は豊富です。
本記事では、グリエールチーズの特徴を踏まえた上で、料理別・シーン別におすすめの代用品をご紹介。代用時の調理のコツや注意点も解説しながら、グリエールがなくても美味しく仕上がるヒントをお届けします。
グリエールチーズとは?特徴と使われ方
グリエールチーズ(Gruyère cheese)は、スイス西部のグリュイエール地方で古くから作られてきた伝統的なハードタイプのチーズです。その最大の特徴は、豊かなコクとナッツのような甘い香り。熟成によって風味に深みが増し、加熱するととろける性質を持つため、料理との相性も抜群です。特にキッシュ・グラタン・チーズフォンデュといった、温かくてとろけるチーズを使うレシピには欠かせない存在です。
グリエールは表面に穴がないのも特徴で、外皮は茶褐色でしっかりと硬く、中は黄色味がかった色合い。熟成期間によって味わいが変化し、5か月程度の若いものはマイルドでクセが少なく、12か月以上熟成されたものは深い旨みとほのかな塩気が感じられます。特に「グリエール・レゼルヴ」や「グリエール・ダルパージュ」などは、より芳醇な香りとコクが楽しめる上級品として知られています。
こうした味の奥行きと加熱調理での扱いやすさから、世界中の料理人や家庭料理でも高く評価されています。しかし、その一方で「なかなかスーパーで手に入らない」「価格が高くて日常使いしにくい」と感じる方も多く、代用品の需要が高まっているのです。
どんなときに代用品が必要?
グリエールチーズは料理の完成度を高めてくれる食材ですが、実際の生活では「使いたくても手に入らない」「常備しておくには高すぎる」「クセが強くて家族に不評だった」という理由から、代用品を探す場面が多々あります。特に地方のスーパーではグリエール自体の取り扱いが少なく、輸入食品店まで足を運ぶのは現実的でないこともあります。
また、味や香りの好みにも個人差があります。グリエール特有のナッツのような風味や熟成による発酵香が苦手だという声もあり、もっとマイルドで食べやすいチーズを求める方もいるでしょう。小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、クセの少ないチーズに置き換える方が喜ばれるケースもあります。
さらに健康上の理由で脂質を控えたい、乳製品の摂取を制限しているといったケースもあり、植物性の代用品や低脂肪のチーズへの関心も高まっています。このように、料理やライフスタイルに合わせて柔軟に代用品を使いこなすことが、現代の食卓には求められているのです。
グリエールチーズの代用品おすすめ13選
グリエールの代用品を選ぶ際は、「味のコク」「溶けやすさ」「クセの強さ」「入手のしやすさ」といった観点が大切です。以下は、用途やシーン別に使いやすいおすすめの代替チーズ13選です。
- とろけるスライスチーズ
どこのスーパーでも手に入り、クセもなく、使い勝手は抜群。グリエールの風味には劣るものの、キッシュやトーストに使う分には十分代用可能です。 - チーズフォンデュ用レトルト商品
複数のチーズをブレンドして作られており、味のバランスが良い。加熱に強く、風味もしっかりしているので、グラタンやフォンデュの代用に最適。 - エメンタールチーズ
グリエールと並んでチーズフォンデュの王道。ほのかな甘みと深みのある味で、グリエールの代用品として最も近い存在。 - ラクレット
加熱するととろけて糸を引く食感が魅力。クセが少なく、グリエールの「とろけて香ばしい」特徴に近い。グラタンやキッシュにぴったり。 - コンテ
熟成の長さで選べば、グリエールよりも風味がしっかり感じられる。プロの料理人も代用として使うチーズ。 - カマンベール
クリーミーでクセが少ない。トロトロに溶かして料理に使うことで、マイルドで上品な味わいに仕上がります。 - ボーフォール
風味が強く、グリエールと同じくスイス周辺で作られている。価格が高いことがネックだが、味の代用度は非常に高い。 - ゴーダ
日本のスーパーでもよく見かける定番チーズ。やさしい甘みと香りが特徴で、料理に入れると全体がまろやかに。 - チェダー
濃厚でコクがあり、色合いにも存在感がある。グリエールよりは香りが強いが、加熱調理に向いている。 - サムソー
デンマーク産のチーズでクセが少なく、日本人の味覚にもなじみやすい。食感・風味ともにバランスが良い。 - モッツァレラ
伸びが良く、クセがまったくない。味の再現性は低いが、他のチーズと組み合わせて代用すると効果的。 - ゴルゴンゾーラ
ブルーチーズで風味は大きく異なるが、少量をブレンドすることで深い味わいを引き出せるアクセントに。 - ナチュラルシュレッドチーズ
複数のチーズがブレンドされており、溶けやすさ・使いやすさ・入手のしやすさすべてにおいてバランス良し。
それぞれの特徴を把握しておけば、料理や気分に合わせて使い分けられるようになります。
料理別にみるおすすめ代用チーズ
グリエールチーズの代用品は、料理の種類によって向き・不向きがあります。つまり「万能代用チーズ」はなく、料理ごとに最適なチーズを選ぶことが、味の完成度を左右します。
キッシュの代用チーズ
キッシュは、卵・生クリーム・チーズを使ったフランス発祥のタルト。グリエールのように加熱しても味がしっかり残るチーズが適しています。
おすすめは「モッツァレラ+チェダー」のブレンド。モッツァレラがしっとり感を、チェダーがコクと塩味を与え、絶妙なバランスが取れます。さらに「ゴーダ」を足すと、まろやかでクセのない仕上がりに。
グラタンの代用チーズ
グラタンはオーブン調理の代表格で、表面の焦げ目や香ばしさが大きな魅力です。グラタンには「コンテ」「カマンベール」「とろけるシュレッドチーズ」の順で代用が可能です。
特にコンテは焦げ目の香ばしさとコクの両立が秀逸。カマンベールは濃厚だけどクセがなく、まろやかに仕上がります。とろけるシュレッドチーズはコスパ重視の家庭向きです。
チーズフォンデュの代用チーズ
チーズフォンデュの本場スイスでは、グリエールとエメンタールのブレンドが主流です。そのため、グリエールの代わりに「エメンタール」や「ラクレット」を使うと、本格的な味わいに近づきます。
もし入手が難しい場合は、チェダー+ピザ用チーズ+白ワインの組み合わせで即席フォンデュが可能です。そこにコーンスターチを加えると分離を防げます。
スーパーや通販で買える!代用品の入手先
「グリエールの代わりになるチーズってどこで買えるの?」という疑問はよく聞かれます。実は、多くの代用チーズは、意外と身近な場所で手に入るのです。
【実店舗】で買う
- 成城石井:コンテやエメンタールなど、本格的な輸入チーズが豊富。価格はやや高めですが品質は安定。
- カルディ:パックされたラクレットやチェダーが手軽に買える。グリエールそのものは少ないが、代用品の選択肢は多い。
- 業務スーパー:大容量のゴーダやモッツァレラなど、コスパ抜群のチーズが揃う。味より量を重視したい時に便利。
- コストコ:ラクレット・チェダー・ミックスチーズなどが冷蔵コーナーに充実。大量購入にも対応できる。
【オンライン】で買う
- Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング:ラクレット・コンテ・ボーフォールなど、普段のスーパーでは見かけない本格チーズも購入可能。
- 公式通販(チーズ専門店):成城石井やフェルミエなどの通販サイトでは、熟成タイプのグリエール代用も選べる。
地方在住の方や、特定ブランドを狙いたい方は、通販を活用すると選択肢が一気に広がります。冷蔵便の配達も増えているため、品質も安心です。
チーズが苦手な人やアレルギー対応の代用品は?
「チーズが好きじゃない」「乳製品にアレルギーがある」という方にも、代用品の選択肢はあります。最近では、植物性や低脂肪・低アレルゲンのチーズが充実してきており、健康志向の方にも支持されています。
ヴィーガン&植物性チーズ
大豆・アーモンド・ココナッツなどをベースにした植物性チーズは、食感や見た目も本物に近づいてきています。とろけるタイプもあり、ピザやグラタンにも使用可能。味にクセが少ない製品が多いので、チーズ初心者にも◎。
代表例:
- ビオライフ(Violife):ココナッツオイルベース。クセなし、よく溶ける。
- グッドプラネット(Good Planet):乳成分・ナッツ不使用でアレルギー対応。
低脂肪チーズ
脂質を抑えたい人には、ライトタイプのシュレッドチーズや「脂肪分30%カット」製品が役立ちます。マイルドな味わいなので、小さなお子様や高齢者にも好まれやすいです。
豆腐やおからを使った代用
チーズの味そのものとは異なりますが、豆腐+塩+オイルで即席チーズ風ディップが作れるレシピもあります。料理に「コク」を足すという点では、十分代用可能です。
グリエールチーズ代用の調理ポイントと注意点
グリエールの代用品をうまく使うには、ただ「チーズを入れ替える」だけでは不十分です。風味・溶け方・塩分濃度の違いを理解し、調理方法にもひと工夫加えることが成功の鍵です。
溶けやすさを見極める
グリエールは加熱するととろけて伸びが出ますが、同じように溶けるチーズとそうでないものがあります。たとえばモッツァレラやゴーダは伸びが良く、パルメザンやカッテージチーズはほぼ溶けません。
チーズフォンデュやグラタンでは、加熱しても分離しないチーズを選ぶのがコツ。複数種類のチーズをブレンドすることで、口当たりの良さがアップします。
塩分や香りに注意
代用品によっては、塩気が強い・香りが濃いなどの特徴があります。たとえばチェダーやブルーチーズをそのまま大量に使うと、味が強くなりすぎてバランスを崩してしまうことも。風味の強いチーズは、他のマイルドなチーズとブレンドするなどして調整すると安心です。
刻む・混ぜる・焼く順番も意識
シュレッドタイプは「早く溶ける」反面、焦げやすいという特徴があります。焼き料理では「具材→卵液→チーズ→パン粉やバター」の順で重ねると、仕上がりが美しく、チーズの香ばしさも活きます。
【まとめ】グリエールチーズがなくても美味しい料理は作れる!
グリエールチーズは魅力的な食材ですが、なくても工夫次第で美味しい料理は作れます。ポイントは、風味・溶けやすさ・食感・入手しやすさのバランスを見ながら代用品を選ぶことです。特に、エメンタールやコンテなどは風味が近く、料理の格を落とすことなく代用できます。また、チェダーやとろけるスライスチーズなど、家庭でも気軽に使える選択肢も豊富です。
さらに最近では、アレルギー対応やヴィーガン向けチーズも進化しており、健康面から見ても安心して代用できるようになっています。調理時には加熱時間や組み合わせに注意することで、より理想に近い味を引き出すことが可能です。
「グリエールが手に入らないからあきらめる」ではなく、「いまあるチーズで最高の仕上がりを目指す」――そんな柔軟な発想が、美味しい食卓を支えてくれるのです。