Video Speed Controllerがamazon プライムで使えない?映像が真っ暗になる原因と対策まとめ

video speed controller スマホ・パソコン

Amazonプライム・ビデオ(通称アマプラ)は、映画やドラマを自分のペースで楽しめる便利なサービスですが、標準では再生速度の調整機能がありません。

そのため、多くのユーザーが「Video Speed Controller(VSC)」という拡張機能を活用して倍速やスロー再生を実現しています。

ところが近年、この拡張機能を使ってアマプラを視聴する際に「画面が真っ暗で映像が出ない」「音だけが再生される」といった不具合が報告されています。

本記事では、その原因と実際に効果があった対処法を詳しく解説していきます。

Video Speed Controllerとは?基本機能と対応ブラウザ

Video Speed Controllerは、ChromeやEdgeなどのブラウザにインストールできる拡張機能で、HTML5形式の動画プレイヤーに対して「再生速度の自由な変更」を可能にします。

YouTubeやNetflixはもちろん、Amazonプライム・ビデオ、Udemy、Courseraなど、幅広い動画サイトに対応しているのが特徴です。

機能としては以下のようなものがあります:

  • 再生速度を0.07倍~16倍まで微調整可能(0.1倍刻みなども設定可)
  • キーボードショートカット(Sキーで遅く、Dキーで速く、Rキーでリセットなど)
  • 画面左上に表示されるスピードコントロールバー
  • サイトごとの動作制御や、非表示設定も可能

対応ブラウザはGoogle Chromeを中心に、Opera、Microsoft Edge、Firefoxにも導入可能。AndroidではKiwi Browser経由で利用できます。

アマプラで映像が真っ暗に?原因はコントローラーの表示かも

最近急増しているのが「アマプラで倍速再生時に画面が真っ黒になり、音声だけが再生される」という現象です。この不具合の原因は、拡張機能のコントロールバー(左上に表示される速度設定UI)がAmazonの映像プレイヤーと干渉しているためと考えられています。

アマプラの動画再生領域は、セキュリティ対策や著作権保護のために厳密に管理されており、外部要素(例えばVSCのオーバーレイUI)を検知すると、映像を表示しないようになっている可能性があります。

つまり、VSCが機能している間、Amazon側がその“追加UI”を危険と判断し、映像のみをブロックする仕様になっていると考えられるのです。

対策①:拡張機能を一時的に非表示にする操作手順

この不具合を回避するためのもっとも簡単な方法は、「コントロールバーを一時的に非表示にする」ことです。手順は以下のとおりです:

  1. アマプラの動画を再生すると、左上に「1.00×」などの速度表示が現れます。
  2. この部分にマウスカーソルを重ねると、薄い枠と一緒に「×」アイコンが表示されることがあります。
  3. その「×」をクリックすると、コントロールバーが閉じられ、映像が正常に再生されるようになります。

※うまく表示されない場合は、バーのあたりをマウスでなぞるように動かすと出てくることがあります。

ただしこの方法は、一度動画を切り替えたりブラウザを再読み込みすると、またバーが表示されてしまい、再度同じ操作が必要になります。

対策②:設定でコントロールバーを常時非表示にする方法

毎回手動で非表示にするのは面倒…という人には、デフォルト設定でコントロールバーを非表示にする方法が最適です。

  1. ブラウザ右上の「拡張機能」アイコンをクリック
  2. Video Speed Controllerの横の「…」ボタンを押して「オプション」を選択
  3. オプションページが開いたら、「デフォルトでコントローラーを非表示にする」にチェックを入れる

この設定を有効にすると、VSCは裏側で機能しつつもコントロールバーは表示されないため、アマプラの映像プレイヤーと干渉せず、問題なく視聴できるようになります。

速度の変更は、キーボードショートカット(S・D・Rなど)で行えばOKです。

対策③:Amazonプライムを拡張機能の除外対象に設定

もしVSCの利用よりも「とにかく映像が正常に見たい」という場合は、拡張機能の設定でアマプラを除外サイトに設定するのも一つの手段です。

設定手順の例:

  1. VSCのオプション画面を開く
  2. 「この拡張機能を有効にするサイト」や「除外URL」の項目で、*://www.amazon.co.jp/* を入力
  3. 保存してブラウザを再読み込みする

これでアマプラではVSCが無効化され、表示トラブルが起きなくなります。再生速度の調整はできませんが、安定した視聴を優先したい場合には有効な対策です。

対策④:CSSや別の拡張機能で代替手段を探る

さらに一歩進んだ対策として、「Stylebot」などのカスタムCSS編集拡張機能を使う方法があります。

コントロールバーが映像と干渉しないようにCSSで透明化・配置変更などを行えば、映像ブロックを回避できるケースがあります。

また、「Prime Video Speeder」や「Subtitles for Language Learning」といった、Amazon専用に設計された倍速再生ツールを試すのも効果的です。これらの拡張機能は、VSCよりもUI干渉が少ない設計のため、アマプラとの相性が良いとされます。

どうしても改善しない場合のチェックポイント

どれを試しても改善しない場合は、以下の基本的なトラブルシューティングもあわせて行ってみましょう:

  • ブラウザを最新版にアップデートする
  • Video Speed Controllerをいったん削除して再インストールする
  • キャッシュ・Cookieをクリアする
  • 他の拡張機能との干渉がないか確認する(特に広告ブロッカーなど)

また、別のブラウザ(Edge→Chrome、Chrome→Firefoxなど)に切り替えることで問題が解消される場合もあります。環境によって症状の出方が違うため、根気強く検証することが大切です。

アマプラでの倍速再生はグレー?今後の仕様変更にも注意

そもそもAmazonプライム・ビデオは、現時点では公式に「倍速再生機能」を提供していません(※一部デバイスでは対応)。そのため、外部拡張機能の使用は原則「非公式の方法」となります。

最近ではアマプラ側もセキュリティ強化やDRM(著作権保護)の観点から、拡張機能との干渉を強めている可能性が指摘されています。突然使えなくなったり、動作が不安定になるのは、その一環かもしれません。

あくまで自己責任での利用になることを理解したうえで、設定変更や代替ツールの導入を検討しましょう。今後の仕様変更に対応するためにも、最新情報のキャッチアップが重要です。

 

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