「女性のわたり幅の平均って何cm?」「わたり幅30cmって太いの?細いの?」
パンツ選びに迷ったとき、こんな疑問を感じたことはありませんか?
この記事では、そんなお悩みにズバリお答えします。わたり幅の基本から、平均的なサイズ感、見た目への影響まで、ファッション選びに役立つ知識を丁寧にご紹介していきます。
わたり幅とは?女性にとっての意味と役割
パンツを選ぶとき、見落としがちな要素の一つが「わたり幅」です。わたり幅とは、パンツの太もも部分、股の付け根から太ももの外側に向けて最も広い箇所を平置きで測った横幅のことを指します。女性にとっては、パンツのシルエットやフィット感を大きく左右する重要な数値です。
この数値が大きいと、ゆったりとした履き心地になり、ワイドパンツやリラックスパンツのような印象に仕上がります。逆にわたり幅が狭いパンツは、足のラインがはっきり出てシャープな印象になり、きれいめスタイルやオフィスカジュアルに適しています。
たとえば、同じウエストサイズのパンツでも、わたり幅が広いとボーイッシュな印象になったり、ナチュラルな雰囲気を演出できます。一方で、わたり幅が狭いスティックパンツはスマートで洗練された印象になり、トップスや靴とのバランスもとりやすくなります。
つまり、わたり幅を意識することで、ただの「サイズ合わせ」ではなく、自分らしい着こなしや目的に応じたスタイリングがしやすくなるのです。ファッションにおいて“快適さ”と“見た目”を両立させるためにも、わたり幅は知っておいて損のない基礎知識といえるでしょう。
女性のわたり幅の平均サイズはどれくらい?
一般的に、女性用パンツのわたり幅は28cm〜32cm前後が平均とされています。この数値は、Mサイズ基準のパンツに多く見られるサイズ感で、Sサイズでは26〜28cm、Lサイズでは32〜34cm程度になる傾向があります。ただし、これはあくまで“パンツの寸法”であり、体の太ももまわりの実寸とは異なるため注意が必要です。
なぜわたり幅の平均を知ることが重要かというと、パンツ購入時のサイズ選びの「基準」になるからです。とくにネット通販やブランドごとのサイズ差が気になる場合、自分のもも周りの実寸ではなく、「普段履いているパンツのわたり幅」と照らし合わせる方が現実的です。
例えば、ユニクロやGUではMサイズのわたり幅が約30cm前後に設定されていることが多く、ナチュラル系ブランドやナチュランなどでは、32〜34cmとやや広めに設定されていることもあります。また、細身のブランド(ZARA・SHEINなど)では28cm以下のモデルもあり、数字だけで一概に「細い」「太い」と判断するのは危険です。
「わたり幅30cmって太い?」という質問もよく見かけますが、これは体型や好みによって異なります。大切なのは、平均と比べて自分が「どのくらいゆとりが欲しいか」「脚のラインを見せたいか」という目的を明確にすることです。
正しいわたり幅の測り方とチェックポイント
わたり幅を正しく知るには、実際に自分のパンツを計測するのが最も確実です。測定方法は簡単で、パンツを平らな場所に置き、股の縫い目から外側の一番広い部分までの横幅を測るだけです。これが“わたり幅”になります。
ここで重要なのは、体の太ももまわりの実寸を測るのではない、という点です。というのも、服のサイズ表記は「商品寸法(仕上がり寸法)」であり、ヌード寸法(身体のサイズ)とは違うからです。わたり幅は、太もも一周ではなく、パンツを平らに置いた状態での「片側の幅」なので、実寸の半分と考えるのが一般的です。
たとえば、パンツのわたり幅が28cmなら、太もも周りは約56cmまで対応できると考えられます。ただしこれは伸縮性のない素材の場合であり、ストレッチ素材であればもっと細くても履き心地は良くなります。
測定時の注意点としては以下の3つがあります:
- パンツは完全に平らにし、しわを伸ばす
- メジャーは水平にあてる
- 可能であれば2〜3本測って平均値を出す
特に通販では、サイズ感のズレによる返品が多いので、自分のわたり幅を把握しておくとサイズミスを避けられます。
わたり幅から見るパンツの選び方
パンツ選びにおいて、わたり幅は単なる数字ではなく、「シルエットの印象」を決める要素です。細身に見せたいのか、それともゆったりナチュラルに見せたいのか。目的に合わせてわたり幅を選ぶことで、理想的なコーディネートが完成します。
たとえば、わたり幅28〜29cm程度はテーパードやスキニーによく使われる数値で、スッキリしたシルエットが魅力です。オフィスやフォーマルな場面で好印象を与えるには、このタイプが最適です。一方で、30〜32cm以上のわたり幅は、リラックス感やトレンド感のある着こなしにぴったり。ワイドパンツやバルーンパンツなどは、脚のラインを拾わず、体型カバーにも効果的です。
重要なのは、ウエスト・ヒップ・裾幅とのバランスです。わたり幅が広くても、裾に向かってテーパードしているタイプは「細見え効果」が期待できますし、逆に裾までワイドなタイプはカジュアルさが引き立ちます。
また、パンツの素材によっても印象は変わります。厚地でハリのある生地はわたり幅が目立ちやすく、柔らかい素材は自然に馴染みます。季節によって素材とわたり幅を組み合わせるのも、おしゃれ上級者のテクニックです。
ブランドやモデル別に見る女性用パンツのわたり幅
ブランドごとにパンツの設計思想が異なるため、同じサイズ表記でもわたり幅が数cm違うことは珍しくありません。これが「ブランドによってサイズ感が違う」と感じる大きな要因の一つです。
たとえば、ユニクロのスマートアンクルパンツはMサイズで約30cmのわたり幅ですが、無印良品のゆったりワイドパンツでは同じMサイズでも32〜34cmになることがあります。ファッションブランドのZARAやSHEINはやや細身設計の傾向が強く、Mサイズでも28cm以下になることが多くあります。
また、国内ブランドでも「ナチュラン」や「ハルメク」などのエイジング世代向けブランドでは、わたり幅が広めに設定されており、動きやすさや体型カバーを重視しています。こうした特徴を知っておくと、自分に合ったブランドやモデルを絞り込みやすくなります。
さらに、オーダーメイドやセミオーダーを扱うブランドでは、わたり幅の指定も可能なケースがあり、体型に合わせた細かい調整ができるのも魅力です。
まとめ|わたり幅の理解がパンツ選びの鍵
わたり幅というのは、服選びの中で“ちょっとした数値”に見えますが、実はパンツの履き心地とスタイルを大きく左右する「鍵」です。
女性の平均値は28cm〜32cm程度とされていますが、体型や好みによって適したサイズは異なります。
大切なのは、ただ平均を知ることではなく、自分の手持ちのパンツのわたり幅を知り、それを基準にサイズ選びを行うことです。そして「どんな印象に見せたいか」という目的意識をもつことで、数値の意味が一層明確になります。
通販でも失敗しにくくなり、お気に入りの一本に出会える確率が格段に上がります。これからのパンツ選びに、ぜひ“わたり幅”という視点を加えてみてください。